ハイパワー仕様アンテナ切り替え器の製作
DE JA1XYB JK1ECZ
アンテナ切り替え器は多接点になると高額だし種類も少ないので自作することにしました。問題はロータリースイッチですが以前ストックしていたアメジャン(駐留軍?)の二重コイルのショートリングスイッチが頑丈そうです。
ケースはタカチのアルミダイキャスト(11センチ角)を見つけました。ロータリースイッチの軸はインチサイズなのでつまみの軸サイズに注意が必要です。もう少し大きなつまみが欲しいところです。
ついでにスペアナ接続用の端子も付けました。容量分割でマイナス40Db、そのあとにおまじないのL型アッテネーターが付いています。ここであまり減衰すると侵入電波(自局の)で何を測定しているのか解らなくなります。スペアナの直前のアッテネータで振幅調整してください。
出来あがりは上々、周波数にもよりますが端子間測定値はリターンロスは30〜40Dbアイソレーションも50Db程度あり満足です。VHFでも問題なく使えそうです。端子間のばらつきは多少あります。
リレーを使うとアイソレーションやリターンロスが悪化し満足な性能が期待できませんので今回のような回路になりました。
写真は6接点スペアナ接続端子付きアンテナ切り替え器です
スペアナ接続用の信号取り出しは50オーム同軸に1センチ幅の銅箔を巻き付けたものです。これで1PFです。アース側のコンデンサーは100PFですので電圧比は約1:100すなわち常用対数で表すと2です。減衰量は2×20=マイナス40デシベルです。ステップアッテネーターで振幅を調整しスペアナに入れると良いでしょう。小さな抵抗はL型アッテネーターで見かけ上50オームにしています。
リレーを使用した物とは違い電気的な信頼性は担保されています。リターンロスを下げるには銅板での配線で整合も考えられますがアイソレーションが悪くなります。※VSWR1.02や 1.05では全く問題になりません。測定誤差の範囲内です。
当局は高調波や相互変調歪は随時測定しとぃます。監視専用のスペアナは何時も接続しています。アンテナ回路にはバンドごとに自作の定K型2段(ハーフウエーブ)ローパスフィルターを挿入していますので高調波はマイナス70Dbくらいまでは観測できません。
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