ハイパワーアンテナ切り替え器の製作
アンテナ切り替え器は多接点になると高額だし種類も少ないので自作することにしました。問題はロータリースイッすが以前ストックしていたアメジャン(駐留軍?)の二重コイルのショートリングスイッチがよさそうです。
ケースはタカチのアルミダイキャストを見つけました。ロータリースイッチの軸はインチサイズなのでつまみの軸サイズに注意が必要です。もう少し大きなつまみが欲しいところです。
ついでにスペアナ接続用の端子も付けました。容量分割でマイナス40Db、そのあとにおまじないのL型アッテネーターが付いています。ここであまり減衰すると侵入電波で何を測定しているのか解らなくなります。スペアナの直前のアッテネータで振幅調整してください。
出来あがりは上々、周波数にもよりますが端子間測定値はリターンロスは40Db〜50Db、アイソレーションも50Db程度あり満足です。VHFでも問題なく使えそうです。端子間のばらつきは多少あります。
写真は6接点スペアナ接続端子付きアンテナ切り替え器です
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スペアナ接続用の信号取り出しは50オーム同軸に1センチ幅の銅箔を巻き付けたものです。これで1PFです。アース側のコンデンサーは100PFですので電圧比は約1:100すなわち常用対数で表すと2です。減衰量は2×20=マイナス40デシベルです。ステップアッテネーターで振幅を調整しスペアナに入れると良いでしょう。小さな抵抗はL型アッテネーターで見かけ上50オームにしています。
リレーを使用した物とは違い電気的な信頼性は担保されています。リターンロスを下げるには銅箔での配線で整合も考えられますがアイソレーションが悪くなります。※VSWR1.02や 1.05では全く問題になりません。許容測定誤差の範囲です。